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沢口靖子:「科捜研の女 season24」は「“身近な科捜研”に戻った感覚」 今年で25周年「ファンがある限り、私はいつまでも続けていきたい」

人気ミステリードラマ「科捜研の女」で主演を務める沢口靖子さん

 沢口靖子さん主演の人気ミステリードラマの最新作「科捜研の女 season24」(テレビ朝日系、水曜午後9時)が7月3日にスタートする(初回は2時間スペシャルで午後8時から)。1999年10月のスタート以来、現行の連続ドラマの最多シリーズ記録を更新し続けている今作は、今年で誕生25周年。四半世紀の節目に「原点回帰」を掲げる今シーズンの見どころを、沢口さんに聞いた。

 ◇昔の“おてんばなマリコ”が再び?

 「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医学研究員・榊マリコ(沢口さん)ら研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定など専門技術を武器に、事件の真相解明に挑む姿を描く作品。最新の科学捜査と人間ドラマが絡み合うミステリーとして高い支持を集め、2021年には映画化もされた。

 放送開始から25年を迎えた心境を聞くと「始まった当初は、科学捜査に焦点を当てた作品は他にはなく、とても新鮮で面白いと思いましたが、まさかこんなに長く続くとはまったく想像していませんでした」としみじみ。「マリコと人生の半分近くを一緒に過ごしてきました。本当に“分身のような存在”です」とにこやかに話す。

 この25年で、スマホやドローンなども登場し、科学捜査の手法も様変わりしてきたが、マリコのキャラクター像も変化した。

 「最初は科学一辺倒でおてんばなキャラでしたが、人を優しく見つめる大人の女性に成長しました。科捜研には若い後輩たちも増えてきましたが、今シーズンではそんな後輩たちへ、マリコが託したい思いを語るセリフがあるんです。台本で読んだときは、マリコのさらなる成長を実感しました」

 だが今シーズンには、昔の“おてんばなマリコ”をのぞかせるシーンもあるという。

 「一話の冒頭で犯行現場に駆けつけたマリコが首根っこを捕まれるシーンがあるのですが、season1で小林稔侍さん演じる木場刑事に首を捕まれて怒鳴られたシーンと似ているなと(笑い)。season1を知っていらっしゃる方には、懐かしさを感じていただけると思います」

 今シーズンは「原点回帰」をテーマに掲げ、年々高度化してきた科学捜査の内容を、初心に返り、分かりやすく伝えられるドラマを目指す。

 「おととしのseason22が特に顕著だったのですが、年々高度で難しい内容の作品になっているなぁ、と私自身も感じていました。今回は、加藤諒さん演じる会計係の加瀬さんが加わり、彼が『それって何でですか?』と一般的な感覚で専門的な科学捜査について私たちに質問してくれることで、結果、皆さんにも分かりやすく内容をお伝えできる作りになっています。内容が分かりやすくなったことで、“身近な科捜研”に戻った感覚がありました」

 ◇「土門さんはマリコが心を許している相手」

 加瀬も加わった、チーム科捜研については「みんなの絆が強まっています」とにっこり。season22から加わった、小池徹平さん演じる物理研究員の君嶋もすっかりなじんできたといい「段々とマリコに感化されてきて、第2のマリコみたいな感じもありますよね(笑い)。発想を助けてくれる心強い存在です」。

 内藤剛志さん演じる土門刑事とマリコは、当初は犬猿の仲だったが、ストーリーが進むにつれ信頼関係を築いていき、ファンから2人は「どもマリ」と呼ばれている。仕事のパートナー以上の関係のようにも思えるが、今シーズンで関係に進展は?

 「鴨川沿いを2人で歩くシーンがあったり、ラボに土門さんが尋ねてくるシーンもありますが、基本は事件の話をしているので(笑い)。劇中では描かれない“その後”は視聴者に想像していただけたらな、と思います。ただ、土門さんがマリコにとって一番距離が近い存在なのは間違いないです。とても心を許している相手です」

 「どもマリ」という愛称もそうだが、根強いファンがいるからこそ、四半世紀続く作品となった。沢口さんはそんなファンについて「いつも支えていただいている」と話し「ファンの皆さんの声があるからこそ、こんなに長く続けてこられました」と感謝の思いを口にする。科捜研の今後の展望も「ファンの皆さんの需要がある限り、私はいつまでも続けていきたい」と力を込めた。

 自身のこの先の展望については「あまり考えていません、今を大切にしたいです」と笑いつつ「でも、やっぱり健康には気を付けたい。心身共に健康で居続けたいです!」とほほ笑む。

 マリコのような元気の秘訣(ひけつ)も尋ねると「食事はお野菜、魚介中心でバランス良く。お肉は好きですが、たまにです。撮影に入ると忙しくてなかなかできませんが、ジムで30~40分ウォーキングしたり、汗ばむぐらいの適度な運動をすることは心掛けています」と明かした。

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